リレーエッセイ

リレーエッセイ

Relay essay

リレーエッセイ

第5回 学部14期生 永澤成人さん

長谷川先生よりご紹介いただきました、学部14期生永澤成人です。

今まで学部の先生などが主だって綴ってこられたリレーエッセイを今回僕が引き継ぐというのは、大変恐縮ではありますが、せっかくこのようないい機会を頂いたので、看護師として働いてきたこの1年を振り返ってみたいと思います。

 

僕は、出身地の岩手、そして第2の故郷である山形を飛び出し、神奈川にある北里大学病院に就職しました。

長谷川先生と研究をさせて頂いたこともあり、内分泌代謝内科を希望、無事配属させていただきました。就職してから早くも1年が経ちましたが、本当にあっという間に過ぎていったなぁと感じます。関心のあった糖尿病教育を始め、看護技術、そして一社会人として毎日が勉強の日々でした。

この1年看護師としての日々を過ごして感じたことは、学生の実習とは違い、プロの看護師として「働いている」ということでした。

学生時代は患者さんとゆっくり話をすることで、情報を得たり、信頼関係を築くことができていました。特に糖尿病の患者さんでは病気に対する想いや日常生活について、患者さんの話を聞くことが重要となってきます。しかし、何人もの患者さんを受け持っていると、点滴や保清などのケアを必要とする人もおり、話を聞くことよりもそちらを優先しなければならない場合がほとんどです。また、コミュニケーションの取れない患者さんのニードが汲み取れないまま、「すみません」と言って他の患者さんの所へ行かなければならないこともありました。

業務をこなすことはもちろんですが、上手く空き時間を作って話を聞きにいくようにしたり、患者さんと信頼関係を築ける、患者さんの気持ちを知ることのできる看護師となれるよう今後も頑張っていきたいと思っています。

 

また、プロの看護師と言っても、まだまだ知らないことがたくさんあります。東日本大震災のボランティアに参加した先輩がいましたが、今の自分では看護師として役に立つことは出来ないと思います。これからも日々の業務の中で、1つ1つ多くのことを学んでいきたいと思っています。そうして学んだことを患者さんだけでなく、多くの人の役に立てるように成長していけたらなと考えています。

 

最後に、樹氷会会員の皆様の中にも現地で被害に遭われた方がいらっしゃると思います。この場を借りてお悔やみとお見舞いを申し上げます。

1日も早い復興を願ってます。頑張りましょう!!

 

次回は、同サークルつながり、美人保健室の先生、佐藤奈津美さん(14期)です。