リレーエッセイ

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Relay essay

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第36回 学部9期生 菊地早苗さん

こんにちは、学部9期生の菊地早苗です。

エッセイのバトンをとも(赤坂智美さん)から引継ぎました。

大学を卒業して早19年? すっかり大人になりました。臨床看護師一本道。

人生の折り返し地点を目前に、未来の自分が見えず、途方に暮れる私に刺さった、卒アルに記されたともの言葉。

「一生青春♡自分の気持ちに正直なままで生きていきましょ〜」

共感します。いたく共感しますが、自分の気持ちに正直に生きるって意外と難しい…

 

皆さんは10年以上前に放送された「最後から2番目の恋」というドラマはご存じですか?

鎌倉を舞台に45歳独身女性(小泉今日子)と、50歳独身男性(中井貴一)が繰り広げる、大人の青春ドラマ。最近、TVerで観てドはまり中。

大人なんだからもう少し器用な生き方ができないのかと思いつつ、大人だからこそ不器用になってしまう部分に共感し、切なくなる… リアルタイムで観ていた20代の頃にはなかった心のザワツキを感じながら、「うん、大人になるって切ないよね~。」って、ドラマの中のキョンキョンにささやく私(笑)

 

ドラマの中の最終話の一節が心に残りました。

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「人が大人になるということは、それだけ多くの選択をしてきたということだ。何かを選ぶということは、その分違う何かを失うということで。大人になって何かを掴んだ喜びは、ここまでやったという思いと、ここまでしかやれなかったという思いを同時に知ることでもある。」

「でも、そのつかんだ何かが例え小さくとも確実にここにあるのだとしたら、掴んだ自分に誇りを持とう。勇気を出して何かを選んだ過去の自分を褒めてやろう。よく頑張って生きてきた。そう言ってやろう。 そしてこれから夢を見よう。」

「人生は自分の未来と恋すること…。一人でするのがつまらなければ、誰かと一緒に恋しよう。友であれ、恋人であれ、夫婦であれ、家族であれ、隣に気の合う誰かがいてくれさえすれば、人生はさらにファンキーになるはずだ。」       ~続・最後から2番目の恋より~

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「うんうん、一生青春♡」よね。 とも、大事なことに気づかせてくれてありがとう。

人生100年時代、これから何があるかわからない!ファンキーな人生を生きる!

と心で誓いワクワクしながら、いつものご近所カフェでこのエッセイを書いています。

 

さて、次のバトンは、新卒で同じ病院に同期入職し、今も変わらずママナースとして輝いている友に繋ぎます。

 

P.S.

私は、卒業後に上京し、東京大学附属病院で看護師をしています。

臨床に出て20年近く、今は脳外科病棟で管理職として日々迷走しながら奮闘中…