リレーエッセイ

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Relay essay

リレーエッセイ

第28回 学部4期生/博士前期課程9期生 大崎瑞恵さん

学部4期生、修士9期生の大崎瑞恵です。新卒で入った病院の先輩であり、修士の後輩であり、博士の先輩である高橋直美さんからバトンを受け取りました。

今、世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るっています。多くの卒業生や修了生が、医療や地域の最前線で、教育現場で、それぞれの場所で、闘っておられることと思います。そういう日々の中で、改めて気づいたことがあります。世の中には華やかでたくさんお金が入る仕事が数多くありますが、それらの多くが今は自粛ということで止まっています。一方、どんな時でも、この看護という仕事は必要とされる、なんと尊い仕事であるかと、しみじみ思っております。困難な時間はまだまだ続きそうですが、みなさん無事に過ごせますよう、共に助け合ってまいりましょう。

このような時にエッセイの執筆とはなかなか難しく、何を書いてもおこがましいですし、もともとネガティブな性格ですので、これまでの方々のようなキラキラした近況は書けませんが、この多様性の時代、こういう卒業生もいるとご了解いただけますと幸いです。

私は学部を卒業後、附属病院に勤め、その後教員となりました。自分には教員は向いていないと思いつつ、今年で13年目となります。「どちらかというとまじめな方」というだけが取り柄で、メタボの柴犬を愛し、職場の皆様に支えられながら、暮らしております。ポテンシャルの有無は別として、教育・研究者のはしくれですので、自己研鑽はしなければなりません。私を看護職として野に放った母校はとことん私のめんどうをみる責任がある、という身勝手な論理で、現在、博士後期課程に在籍し、小林淳子先生に長らくご指導いただいております。私のような者でも、母校はいつもあたたかく、根気よく、育んでくださいます。

皆さんも道に迷ったり、何かを突破したくなったり、あたたかく包んでほしくなったら、母校をたずねてみるっていう手もありますよ。