リレーエッセイ

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Relay essay

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第12回 学部6期生 長沼陽さん

看護学科6期生の長沼陽です。私は、卒業後から現在まで、ずっと働いてきた訳ではありません。まだまだ経験が浅いので、「こんな卒業生もいるんだ」という感じで読んでいただけたら幸いです。

私は、保健師志望で山形大学に入学しましたが、就職の際、地元の保健師さんから「看護師としての経験を持っていた方が今後に役に立つ」とアドバイスを受け、始めに仙台の大学病院に看護師として就職しました。腫瘍内科、呼吸器外科の混合病棟に配属となり、3年間勤務しました。

がん看護を通じて、一次、二次医療の重要性を改めて感じ、その後地元の秋田で保健師として健診、検診分野で働きました。数十人の小さな会社から何百人という大きな会社まで様々な企業に出向き、禁煙や飲酒などの指導を行いました。健康な方に指導する難しさを感じた日々でした。

その後、縁があり山形へ嫁ぎ、主人の転勤に付き添いながら家事と育児に追われる専業主婦生活を3年過ごした頃、今また働かなければ一生働けなくなるかも・・・という思いから、復職を決意。看護協会の再就職支援の研修を受け、総合病院でパートとして病棟で看護師をしています。勤務して3年目になりました。

山形は院内保育所を併設している病院が多く、また「ワークライフバランス(仕事と生活の調和)」という考えから、家庭の状況に合わせた勤務態勢(曜日や勤務時間など)を考慮してくれる病院が増えています。私も子供が0歳と2歳とまだ小さかったため、平日のみの6時間勤務を希望し、職場の皆さんのご協力を得て、慌ただしいですが充実した毎日を過ごしています。現在は、思いっきり山形弁の高齢の患者様と触れ合ううちに山形弁をだいたいマスターし、秋田の両親からは「山形の人になったな」と言われるほど自然と山形なまりが染みついたようです。これも復職をしたお陰かもしれません。

暫く看護職を離れた後でも、看護協会等で再就職を支援してくれるプログラムがあります。もし少しでも再就職に興味があったら、チャレンジしてみてはいかがでしょう?